2015/10/11
小水力発電施設で生み出した電力を活用する音楽会が11日、兵庫県洲本市千草戊の観光農園「あわじ花山水」であった。再生可能エネルギーで千草竹 原集落の活性化を目指す取り組みの一環で、ジャズグループなど5組が演奏。島内外から訪れた約20人が、自然から生まれた音に聞き入った。
同市と大学による「域学連携事業」。4世帯8人のみが暮らす同集落は過疎に悩んでおり、龍谷大学(京都市)の協力を受け、今年3月から小水力発電施設の稼働を始めた。音楽会は2回目。
コンサートではマイクやキーボード、アンプの電源として、小水力発電の電力を使用した。出演した「龍谷大学ジャズ研究会」は、「セプテンバー」や「オーバー・ザ・レインボー」を披露。サックスなどの美しい音色が、のどかな山あいの集落に響き渡った。
同市の大小島藍さん(29)は「自然の中でのコンサートは気持ちが良かった。学生と地域の手づくりなのも素晴らしい」と話していた。この日は「秋の竹原まつり」としてシイタケの収穫体験もあった。(切貫滋巨)