ニュース記事の詳細です。

2015/06/17

小水力発電で電気柵 イノシシからアジサイ守る【読売新聞】

2015年06月17日
アジサイのそばに設けられた小水力発電設備

アジサイのそばに設けられた小水力発電設備

農業用水路の高低差を利用した小水力発電設備が、周南市四熊地区に設けられた。発電した電気は、アジサイをイノシシ被害から守るための電気柵などに利用する。
設けたのは地元農家らでつくる四熊農地保全会。アジサイは、農家の峯重昭政さん(70)が水田の周りに植え、約2500株に増やした。2年前から有志が花の咲く時期に「アジサイ祭り」を開いている。
しかし、周辺にはイノシシが出没し、アジサイを踏み荒らす被害が続出。対策として電気柵を設置することを決めたが、電源を確保できないため、近くを流れる用水路に目を付け、小水力発電を導入した。
設備は、用水路の水を木の配管を使って約1メートルの高さから落とし、水車(直径35センチ)を回して発電する仕組み。電気柵はアジサイの周りに、触れれば電流が流れる線を1・5キロにわたって巡らせた。
夜は電気を発光ダイオード(LED)照明1基に利用する。設置費は約100万円で、県の補助を受けた。

 同会の井上秀男代表(68)は「電気柵の設置でイノシシ被害の心配がなくなったので、囲んだ範囲のアジサイをさらに増やせそうだ」と話している。今年のアジサイ祭りは20日午前10時からで、オカリナ演奏などを予定している。

2015年06月17日

http://www.yomiuri.co.jp/local/yamaguchi/news/20150616-OYTNT50410.html

タグ:

お問い合わせ
候補地点についてのご相談や、「小水力」に関するお問い合わせ、 当サイトへのご連絡は、こちらより承ります。
お問い合わせはこちら