2014/10/30
Jパワー(電源開発)は29日、九頭竜ダム(福井県大野市)貯水池の此の木谷(このきだに)注水口の遊休落差を利用した出力199キロワットの小水力「このき谷発電所」建設に着工したと発表した。
注水口付近に堰(せき)を設けて水車発電機を設置する。運転開始は2016年5月を予定。発電方式は流れ込み式で、最大使用水量は毎秒3.22立方メー トル。注水口からの有効落差は7.4メートルとなる。今回の計画は今年5月23日にJパワーと大野市が締結した地域連携協定に基づいて実施される。
Jパワーの中小水力では、13年10月に着工した北海道上川郡の「くったり発電所」(470キロワット)が建設中。十勝川水系の屈足(くったり)ダムか ら放流している未利用の河川維持流量を活用して発電を行うもので、15年4月の運開を予定している。奥只見発電所などでも、ダムの維持流量を生かした小水 力プラントを設置・稼働させている。
紙面より転載