2014/07/11
山梨県企業局は10日、現在建設を進めている小水力の大城川発電所(出力49キロワット)の電力について、一般競争入札によって売却先を決定したと発表した。今回の入札では3社が応札し、新電力(特定規模電気事業者)のエネットが落札した。落札額は1キロワット時当たり37.5円(税抜き)で、予定価格より同3.5円高かった。
大城川発電所の年間売却電力量は37万5千キロワット時の見込み。契約供給期間である2014年9月から16年3月末までは57万8900キロワット時。同県企業局によると、FIT(再生可能エネルギー固定価格買取制度)の買い取り価格で単純に売電した場合と比べて、契約供給期間に約200万円の増収効果を見込む。
同県では、15年からの10年間で10カ所程度の小水力を開発する「やまなし小水力ファスト10」を展開している。14年度内には、第1号となる発電所が完成する予定。この電力についても、一般競争入札で売却先を決める方針だ。
紙面より転載