2017/05/19
2017年5月19日掲載
兵庫県は5月18日、バランスのとれた再生可能エネルギーの導入拡大に向け、地域団体等に対して、小水力発電の事業化に向けた取り組みを支援する補助金、および再生可能エネルギー発電設備導入に無利子貸付を行う事業の募集を開始すると発表した。
小水力発電の補助金については5月31日、6月9日、6月13日に、無利子貸付事業については6月中旬に公募説明会を開催する。
この事業の名称は、「平成29年度地域創生!再エネ発掘プロジェクト事業」。同県の再生可能エネルギーによる発電量を2015年度の約30億kWhから2030年度に70億kWhに増大させることを目標に掲げた「兵庫県地球温暖化対策推進計画」に基づくものだ。
小水力発電の勉強会、現地調査、先進地視察等に補助金
小水力発電についての補助金では、地域団体等に対して事業化検討に必要な立ち上げ時の取り組み(勉強会、現地調査、先進地視察等)および事業化に必要な基本調査・概略設計等(流況調査、測量調査、既存設備劣化診断、地質調査等)の経費の一部を補助する。
補助限度額は、立ち上げ時の取り組み支援が30万円、基本調査・概略設計等補助が500万円(補助率1/2)。募集締め切りは6月30日。前者は書面審査、後者はヒアリング審査も行い、採択団体をそれぞれ7月中旬、8月下旬に決定する。
再エネ発電設備導入に無利子貸付。優れた事業は補助金申請も
再エネ発電設備の導入経費の一部を支援する無利子貸付は、小水力発電や小規模バイオマス発電など全県的なモデルとなり得る地域団体等の取り組みに対して、ひょうご環境創造協会(兵庫県神戸市)と連携して実施する。
対象事業は、県内に地域団体が主体となって新たに再生可能エネルギー発電設備を導入し、固定価格買取制度を活用して、継続的に発電を行う事業(太陽光発電については、特に先進モデルと認められるもののみ)。
対象団体は法人格を有する自治会、マンション管理組合、NPO法人等。貸付期間は20年以内、貸付利息は無利子、手数料は毎年、貸付残高に0.2%を乗じた金額、貸付限度額は3,000万円(ただし、設備導入に必要な経費の80%を上限)。
応募があった書類について書面審査を実施し、書面審査通過団体を対象に、学識者、専門家等で構成する審査会においてヒアリング審査を実施し、採択団体を決定する。
また、審査会において特に優れている事業として採択された団体は、ひょうご環境創造協会が実施する「再生可能エネルギー発掘プロジェクト支援事業」(補助率1/3、補助限度額3,000万円)に申請することができる。
募集締切は8月31日、10月中旬に審査を実施し、11月中旬に採択団体を決定する。
2017/05/16
2017年5月16日掲載
高知県香美市土佐山田町の「山田堰(ぜき)井筋土地改良区」が整備した小水力発電所「山田分水工発電所」の開始式が5月15日、行われた。農業用水路を利用しており、土地改良区による小水力発電事業は高知県内で初めて。売電収益は老朽化した水門や水路の整備費などに充てる。…
※全文は高知新聞本紙をご覧ください。
2017/05/16
2017年5月16日掲載
新城市では、6月25日から今冬まで全5回実施される再生可能エネルギー塾2017の受講者を募集している。同塾は、2014年から開催。省エネの街づくり推進と再生可能エネ活用について、市民と行政が一緒に考え、理解を深め、連携して実践するための…
※全文は転載元より会員登録のうえ閲覧できます。
2017/05/13
2017年5月13日掲載
南米エクアドルで鉱山開発による環境破壊にさらされる住民たちとの連帯を続ける京都などの市民グループが、15日午後7時から京都市中京区の堺町画廊で、「水を守り、水と共に生きる--小水力発電の可能性~持続可能な地域づくりへ」と題した講演会を開く。現地の森や水資源を守るための小水力発電の可能性を探ろうと、専門家も招いて話を聴く。
生態系豊かな雲霧林が広がるエクアドルのインタグ地方では、同国とチリの開発公社により銅やモリブデンの試掘が進められ、住民の居住区を含む8割の土地が採掘対象にされている。すでに滝が黄褐色や赤茶色に変色し、重金属などによる水質汚染が起きているという。
講演会はNGOのナマケモノ倶楽部や日本ラテンアメリカ協力ネットワークなどの有志らでつくる「インタグの鉱山開発を考える」実行委員会が主催する。小水力発電について高知県や関西を中心に活動する会社「地域小水力発電」社長で全国小水力利用推進協議会理事の古谷桂信さんが、自然への負荷が少なく持続可能なエネルギーとしての可能性や日本での先行事例などを紹介。実行委もインタグ地方での取り組みや政治情勢などを報告する。
参加費1000円(インタグのコーヒー付き)。問い合わせは実行委の一井さん(075・601・6409)。【太田裕之】
https://mainichi.jp/articles/20170513/ddl/k26/040/555000c
2017/05/11
2017年5月11日掲載
前橋市と群馬大は7月、同市大手町の中央児童遊園「るなぱあく」内で小水力発電の実証実験を始める。来年3月まで園内にある滝の下に水車発電機を設置して効率的な発電法を検証する。発電した電気は園内のイルミネーションに活用し、市民の再生可能エネルギーへの関心を高める。
滝は落差約1メートルで、最大出力は70ワット。群馬大大学院理工学府の栗田伸幸准教授が開発中の「磁気浮上技術」を活用することで、効率良く静かに発電できるとみられる。
園内を流れる利根川の支流、風呂川の水を利用する。水利権を所有する地元の土地改良区から使用承諾を得た。6月に水車や配管の工事を行う。
市環境政策課は「市街地でも小水力発電が可能なことを多くの市民に見てもらいたい」としている。