2014/04/30
震災と原発事故のあと落ち込んでいる観光の復活を目指して、福島市の温泉地が、近くを流れる川を利用して再生可能エネルギーの1つ、小水力発電の事業に取り組むことになり、30日、起工式が行われました。
福島市西部にある「土湯温泉」は、3年前の震災と原発事故のあと、風評被害などで観光客が大幅に落ち込み、現在も震災前の半分程度までしか回復していません。
このため、観光の復活を目指して地元の温泉事業協同組合などが再生可能エネルギーとして注目される小水力発電の事業に乗り出すことになり、30日、根本復興大臣も出席して起工式が行われました。
神事のあと、根本大臣は「皆さんの情熱的な取り組みで地域に付加価値を生み出す先駆けとなるよう、頑張ってください」と激励しました。
小水力発電の事業は、温泉の組合などが中心となって会社を立ち上げ、温泉地の近くを流れる川を利用して行います。
総事業費は3億2000万円で、国の補助金なども活用し、来年3月の稼働を目指して発電設備を建設します。
事業会社によりますと、発電量は年間最大80万キロワットアワーで、温泉街の電力の1割程度に当たり、当面は電力会社に売電する予定だということです。
土湯温泉では、地熱発電にも力を入れていて、事業会社の加藤勝一社長は、「再生可能エネルギーによって一歩先を行く取り組みを行い、土湯温泉に新たな魅力を生み出したい」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140430/k10014136131000.html
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