2015/02/16
ブランドの名は「HACHIKO(ハチコー)」。あの忠犬ハチ公のように、律義に働いてほしいという願いを込めた。
ハチ公は大館市で生まれた秋田犬だが、ハチコーは東北小水力発電(秋田市)の製品シリーズ。東京・渋谷駅で主人を待ち続けたのがハチ公なら、ハチコーは農業用水路などで水を待つ。
「落差1~2メートルの所が結構あり、そうした場所に発電装置を設置します」とエンジニアリング部の須田吉成主査(31)。
流れ落ちる水のエネルギーを電気に変えるのが水力発電。そこそこの落差があれば立派に発電できるわけだ。
最新のハチコーは、水道管の中でも活躍する。「取水場と貯水場の間に落差がありますから。最近、導入する自治体が多い」と須田さん。
家庭向けはどうだろう。屋根の雨をタンクにためて、落とす方法は? と聞くと、「一瞬で水がなくなりますね」。
集中豪雨の時に発電し、蓄電して非常時に使う方法は考えられるという。技術を磨き、工夫を凝らせば利用先は広がる。いずれ小が大を制するかも。(2015・2・16)
2015年02月16日月曜日