2019/02/12
2019年2月12日掲載
山口県下松市の農業用ダム「温見ダム」に小水力発電所が建設され、2月1日に稼働を開始した。
ダム施設の一部を民間企業に賃借して発電所を建設・運営して売電収益の一部を納付するというスキームを採用した。これは新しい発電施設の導入モデルの一環となる。山口県が同日発表した。
温見ダムの有効落差は26.6m、水量は最大0.300m3/s。同ダムに建設された「温見ダム小水力発電所」の最大出力は49.5kW、年間想定稼働率は86%以上で、年間発電量は約100世帯分に相当する37万863kWhを見込む。設置費用は約9000万円。
山口県では、県内の農業用ダム10カ所のうち3カ所で小水力発電の導入に取り組んでいる。運営業者には、ポンプ製造の大晃機械工業(山口県田布施町)を選定した。発電機も同社製になる。すでに山の口ダム(萩市)と内日ダム(下関市)では稼働中という。