2015/05/12
常西(じょうさい)用水土地改良区(富山市大場)による農業用水を活用した「西番小水力発電所」が同市西番に完成し十一日、稼働を始めた。土地改良区による小水力発電所の建設は、市内で初めて。
建設費は四千万円。常願寺川から取水した農業用水の水路段差の特長を生かし発電する。年間発生電力量は十八万六千キロワット時。一般家庭の約四十五世帯分の電力量となる。
発電した電力は北陸電力に売電し、十年間で建設費を回収する。そのほか用水など農業施設の維持管理費に充てて、約三千人の組合員に還元していく。
同日あった竣工(しゅんこう)式には、関係者四十六人が出席。土地改良区の中川忠昭理事長は「農業用水の維持管理費を軽減するツールを得た。財政基盤を強くしていきたい」とあいさつした。 (青木孝行)
http://www.chunichi.co.jp/article/toyama/20150512/CK2015051202000037.html