2014/08/14
市民の再生可能エネルギーへの関心を高めようと、兵庫県たつの市内の市街地を流れる農業用水路に初めて小水力発電装置が設置され、12日夜から、この電力を利用したぼんぼりの点灯が始まった。
水路を管理する揖保川岩浦土地改良区と県、市などが、同市龍野町富永の浦上用水路に共同で設置。水路の落差を利用してらせん状の水車の羽根板を回す仕組みで、最大出力は100ワット。
ぼんぼりは、並行して流れる岩見用水路沿いに、8~10メートル間隔で10基を新設。発電に適した立地を選定したため、道路から奥まった場所に据え付けられた発電装置とぼんぼりとは約230メートルの送電線で結ばれる。総事業費は約430万円。
この日の点灯式には、地元の子ども会など住民約80人が参加。ボタンを押すと、ぼんぼりの発光ダイオード(LED)がともり、緑の木立や夜道を照らし出した。同土地改良区の三輪進理事長は「地球温暖化ストップは急務。その活動推進に役立てば」と話した。
ぼんぼりの点灯は日没から午前0時まで。用水路に水が流れる9月末まで続く。(松本茂祥)
2014/05/24
兵庫県宍粟(しそう)市は、昨年から進めてきた小水力発電施設と太陽光発電施設の整備について、市庁舎への電源供給と、災害時の非常用電源として一部の電力として活用することが可能となったと発表した。
今回設置された小水力発電施設(らせん水車・周流型水車/発電出力1kW)、太陽光発電施設(本庁キャノピー・屋上/同50kW、北庁舎駐車場/同16kw)の発電出力は合計67kW。年間発電量は7万4,635kWhを見込み、市庁舎消費電力の約9%を補える。同時に、リチウムイオン蓄電池(蓄電容量10kWh)も設置された。調査設計業務、設置工事を合わせた事業費は、合計9,142万3,000円。
2014/03/10
エネルギーの地産地消を進めるため、本町における水資源を活用した小水力発電の可能性を検討します。
昨年度から実施してきた現地調査の結果報告を交え、町における小水力発電の可能性と今後の活用を考えます。(入場無料)
▼とき
3月13日(木) 午後2時~
▼ところ
町民センター 2階 集会室
▼内容
▽小水力発電の活用について
▽新温泉町における小水力発電の可能地について ほか
▼講師
関西広域小水力利用推進協議会理事 竹尾敬三さん
―問い合わせ―
企画課 広報情報係 ℡(0796)82-5624(直通)
2014/02/19
景勝地「福知渓谷」で知られる兵庫県宍粟市一宮町福知の自治会が地域活性化を目指し、渓谷を流れる福知川を利用した「小水力発電」の事業化を計画している。売電による年間収入を約3千万~5千万円と見込み、同市は、2014年度当初予算案に調査費450万円を計上して支援する。関西広域小水力利用推進協議会(京都市)によると、自治会が主体となり、小水力発電に取り組むのは兵庫県内で初めて。(鈴木雅之)
小水力発電は、自然河川を利用した千キロワット未満の水力発電。東日本大震災の原発事故以降、国は太陽光や風力とともに再生可能エネルギーに位置付け、普及を図っている。固定価格買い取り制度の対象で、高低差と豊富な水量が確保できる山間部などが好適地とされる。
計画によると、地元の福知自治会は今夏ごろ、発電を担う運営会社を設立。14年度は福知川の年間水量を測る流量調査を行う。これを基に経済産業省の認定を受け、16年度をめどに、渓谷上流から地下にパイプを埋設するなどして、約120メートルの落差で水を流し、タービンで発電させる設備を整える。
完成時の最大出力は198キロワットを予定。年間発電量は一般家庭約200世帯分に相当し、早ければ16年秋ごろから関西電力への売電を始める。
福知渓谷は紅葉の名所として知られるが、09年8月の県西・北部豪雨で被災。土砂崩れなどが起き、今も渓谷は所々で山肌がむき出しになっている。福知自治会は、売電の収益を市が支出する調査費の償還と、地元の町おこしに充てる考えだ。
同自治会の岡本務副会長(61)は「発電で山の手入れを進めて自慢の福知渓谷を取り戻し、宍粟を元気にしたい」と話している。
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201402/0006719406.shtml
2013/09/27
兵庫県宍粟市は、小水力・太陽光発電システム整備工事の詳細設計・施工業務を発注するため、公募型プロポーザルの手続きを開始した。参加申し込みを9月30日〜10月3日、企画提案書を10月21日まで受け付け、ヒアリングを経て11月1日に審査結果を通知。