過去に投稿された記事の一覧です。

2017/05/11

「るなぱあく」で小水力発電実験 前橋市と群馬大【上毛新聞】

2017年5月11日掲載
 前橋市と群馬大は7月、同市大手町の中央児童遊園「るなぱあく」内で小水力発電の実証実験を始める。来年3月まで園内にある滝の下に水車発電機を設置して効率的な発電法を検証する。発電した電気は園内のイルミネーションに活用し、市民の再生可能エネルギーへの関心を高める。
 滝は落差約1メートルで、最大出力は70ワット。群馬大大学院理工学府の栗田伸幸准教授が開発中の「磁気浮上技術」を活用することで、効率良く静かに発電できるとみられる。
 園内を流れる利根川の支流、風呂川の水を利用する。水利権を所有する地元の土地改良区から使用承諾を得た。6月に水車や配管の工事を行う。
 市環境政策課は「市街地でも小水力発電が可能なことを多くの市民に見てもらいたい」としている。

http://www.jomo-news.co.jp/ns/3014944660489205/news.html

2017/05/09

小水力発電 前橋市が推進 再生エネ普及 機運醸成【日本経済新聞】

2017年5月9日掲載
 前橋市は市内の河川や湖沼を活用した小水力発電に力を入れる。群馬大学が開発中の新技術を使った小規模な水力発電の実証実験を市中心部で実施するほか、赤城山頂付近の大沼を水源とする農業用水に発電施設を建設し、売電する。地元に豊富な水資源の街づくりなどへの活用法をさぐると同時に、再生可能エネルギー普及の機運醸成につなげる。
 群馬大との実証実験は6月にも、市内を流れる風呂川の水を引き込んで、前橋城の空堀跡の遊園地「るなぱあく」で始める。同大理工学部の栗田伸幸准教授が開発を進める磁気浮上技術を使ったマイクロ水力発電装置を設置する。
 水車で動く装置は、長さ50センチ、幅13センチほどの大きさで、出力70ワット。発光ダイオード(LED)電球2000個を光らせる発電能力がある。発電能力は小さいが人目に触れやすい市街地の人気スポットに置くことで、小水力発電への市民の関心を高める。
 通常の発電用水車が軸受け部分にボールベアリングを使っているのに対し、磁気浮上技術を使った水車は摩擦が少ないため発電効率が良く、騒音が少ない。耐久性に優れており、同じ技術が人工心臓の開発にも利用されている。
 大沼から水を引く農業用水、赤城大沼用水を使った小水力発電事業は2018年夏に始める。山腹に延長約1.2キロ、落差約109メートルの導水管を作り、水車と発電機を設置して発電する。
 出力は最大236キロワット、年間発電量は1195メガワット時で、一般家庭約330世帯分の消費電力に相当する。建設費は約4億5000万円。発電した電力は東京電力に売る計画だ。
 30年間の売電収入は約8億円、建設費や管理費を差し引いた収益は約1億8000万円を見込んでいる。
 地域資源の新たな使い道をみつけて有効活用することで、二酸化炭素(CO2)の削減や環境政策の充実だけでなく、エネルギー問題への市民の関心を高める狙いがある。山本龍市長は「あらゆる潜在エネルギーを活用できるよう挑戦していきたい」と話している。

http://www.nikkei.com/article/DGXLZO16100890Y7A500C1L60000/

2017/04/20

県内初の民間小水力発電所 制度利用し沼田市で【東京新聞】

2017年4月20日掲載
 民間による小水力発電所が、沼田市利根町根利の山中で一月末から操業している。県によると、固定価格買い取り制度を利用して全量売電する電力会社以外の事業としては県内初のケースという。
 小水力発電は主に河川や砂防ダム、上下水道などを有効活用するもの。規模は大きくないが、年間を通じて安定的に発電ができ、設備が小さく経済性が高いなどのメリットがある。
 太陽光発電事業などを手掛けるアドバンス(東京都中央区・渋谷君美義(きみよし)社長)が、利根川水系の根利川に注ぐ赤城沢に、小水力発電所「赤城沢小水力発電所」を建設した。
 落成開所式が今月十一日に現地であった。関係者約五十人の前で渋谷社長は「この発電所を礎にして、小水力発電事業にさらに挑戦したい」とあいさつした。
 赤城沢小水力発電所は最大出力四四・三キロワット。年間予定発電量は、一般家庭約六十世帯分の年間消費電力にあたる二十四万キロワット。
 発電用水車を置く発電室の上流約二百七十メートル(有効落差二二・五メートル)に設けた取水口から、毎秒〇・三トンの沢の水を取り入れ、高低差を利用して水車を回し、使った水は沢に戻している。
 取水口から発電室までに、七メートル級の砂防えん堤二カ所があるが、許可を得てえん堤に穴を開け、水圧管を貫通させた。
 総工費は約一億円。全発電量を東京電力に売り、年間約八百万円の収入を見込んでおり、二十年で回収する計画。建設工事は地元の建設会社が担当し、保守点検作業も地元雇用でまかなうという。
 同社は、みなかみ町の上水道施設を活用した小水力発電所の公募にも応募、二カ所で運転を始めている。
 沼田市は、上水道の落差による発電が珍しかった一九八七年に、水道原水を利用した小水力発電所(三十五キロワット)を建設し、同市浄水場の消費電力の約半分をまかなう発電実績を持っている。
 県環境エネルギー課の担当者は「地形や水の流量など条件が小水力発電に合えば今後、アドバンス社のようなケースが県内で増える可能性はある」とみている。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/list/201704/CK2017042002000174.html

2017/04/13

小水力発電所 赤城沢の水を活用、沼田に完成/群馬【毎日新聞】

2017年4月13日掲載
 沼田市利根町赤城原に、赤城沢の水を活用して発電する「赤城沢小水力発電所」が完成した。年間発電量は一般家庭60世帯分に相当する。全量を東京電力に売電する。売電収入は年間800万円を見込む。
 太陽光発電などを手がける「アドバンス」(東京都)が建設を進めてきた。電力会社に再生可能エネルギー電力の買い取りを義務づける固定価格買取制度の下、全量売電目的で電力会社以外の民間企業が造った小水力発電としては県内では初めて。
 11日の開所式には、横山公一沼田市長、企業関係者ら約50人が出席。横山市長は「今後も再生可能エネルギーの更なる推進を図りたい」とあいさつした。【米川康】

https://mainichi.jp/articles/20170413/ddl/k10/020/111000c

2017/02/02

群馬県吾妻町の小水力発電、群馬銀行が融資【日経テクノロジー】

2017年2月2日掲載
 群馬銀行は1月27日、群馬県に開発中の出力170kWの小水力発電事業に対して融資すると発表した。
 同県内で初めてとなる、PFI(private finance initiative:公共施設などの建設・維持管理・運営に民間企業の能力を活用する手法)による事業としている。
 群馬県北西部にある吾妻郡東吾妻町によるPFIで、箱島湧水を源とする鳴沢川における小水力発電設備の設置・維持管理運営を担う事業者を公募した。
 ヤマト(群馬県前橋市)が設立した特定目的会社(SPC)である、箱島湧水発電PFIが落札した。ヤマトは、再生可能エネルギーや省エネなども手掛ける設備工事企業である。
 群馬銀行は、SPCに対して総額4.1億円のシンジケートローンを提供する。融資の形態はコミットメント期間付タームローンで、期間は20年6カ月間としている。
 同行は、今回の融資の主幹事(アレンジャー)のほか、事務管理(エージェント)を務める。融資には、民間資金等活用事業推進機構も加わる。

http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/020206076/?rt=nocnt

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