2014/12/15
1.実証対象技術の選定
環境技術実証事業 中小水力発電技術分野における平成26年度の実証機関である一般社団法人小水力開発支援協会では、平成26年8月18日(月)から9月5日(金)まで、実証対象となる技術の募集を行い、6件の申請がありました。
同協会では、申請された技術について形式的要件や実証可能性、環境保全効果などの観点から検討を行い、技術実証検討会の検討・助言を踏まえ、表に示す実証対象技術3件を選定し、環境省がこれを承認しました。
表 中小水力発電技術分野 実証対象技術選定結果
申請機関名 | 技術・製品の名称・型番 |
株式会社 篠田製作所 | らせん水車(直径:0m900) |
株式会社三井三池製作所 | インライン水車 |
デンヨー株式会社 | MHG-5(連系仕様) |
2.今後の予定
実証対象技術の実証試験計画を策定した後、実証試験を実施し、今年度末までに実証試験結果報告書を取りまとめ、公表する予定です。
3.問合せ先
平成26年度 環境技術実証事業 中小水力発電技術分野 実証機関
一般社団法人小水力開発支援協会 担当:松尾壽裕
電子メール:info@jasha.jp
住所:〒170-0002
東京都豊島区巣鴨3-25-2 巣鴨noteビル4階
電話:03-5980-7820 FAX:03-5980-7065
※ 参考(背景 ・ 経緯)
環境技術実証事業は、既に適用可能な段階にありながら、環境保全効果等についての客観的な評価が行われていないために普及が進んでいない先進的環境 技術について、その環境保全効果等を第三者が客観的に実証することにより、環境技術を実証する手法・体制の確立を図るとともに、環境技術の普及促進と、環 境保全と環境産業の発展を目的とするものです。
中小水力発電技術については、今後の導入可能性が大きい再生可能エネルギーである一方、近年発電機等の製造に多種多様な企業等が参入してきており、その性能について、客観的な観点から実証等を行うことが課題となっています。
このため、平成25年度より対象技術分野として「中小水力発電技術分野」を追加し、一般社団法人小水力開発支援協会を実証機関に選定したところです。
本事業全般については、環境技術実証事業ウェブサイト
(http://www.env.go.jp/policy/etv/)を参照してください。
2013/09/07
環境省が実施している環境技術実証事業に小水力発電の実証も含まれました。小水力発電も規模が大きい物にくらべ、小さいものマイクロ水力やピコ水力など、客観的な評価がされていないものも多く見られます。この実証事業は、環境省が実証費用をほぼ負担し、企業の負担がなく、製品の第3者評価を行う事業です。
2013/08/09
環境省は客観的な技術評価が行われていない先進的な環境技術を実証する事業(ETV事業)の対象分野に中小水力発電技術を追加し、早ければ8月下旬以降 に募集を始める。中小水力発電技術は、再生可能エネルギーの一つとして中小企業が参入しやすいが、測定手法などが確立していない。同事業の対象分野に取り 上げることで、中小水力発電技術の普及を促していく。
対象とする中小水力発電技術は、水の位置エネルギーを活用し、渓流、河川部、排水路などの流量と落差を利用して発電する技術で、出力は3万キロワット以 下。現在、同技術を客観的に評価する第三者機関を選定しており、8月初旬までに決定する方針。その後、評価を希望する同技術の募集を始める。
ETV事業は普及が進んでいない先進的な環境技術を対象に、第三者機関が環境保全効果などについて客観的なデータを示す事業。ベンチャー企業などが開発した環境技術の普及を後押しする狙いがある。