過去に投稿された記事の一覧です。

2014/03/14

処理水の流れで発電 【タウンニュース】

 施設から放出される水流を活用した小水力発電装置が、秦野市浄水管理センター(上大槻190)に設置され、3月10日から実証実験が開始された。市の再生可能エネルギーの利活用推進を目指した取り組み。市環境保全課によると、小水力発電装置の設置は秦野市で初。浄水施設への水力発電装置の設置も県内で数例だという。

 市浄水管理センターでは、1日あたり約3万2000トンの下水処理を行い、処理済みの水を金目川に放流している。発電はこの水流を活用するものだ。総事業費は1450万円。

 発電装置は2月、浄水処理の最終工程を行う「消毒棟」に設置。堰き止められた処理水が最大1・4mの落差を流れ落ち、装置内の2基の水車を回し発電する仕組みだ。

 市では最大で約1・8kwの発電を想定。1年間の発電量は、最大約1万5000kwhを見込んでいる。

 発電した電力は、同じ敷地内の施設「中野健康センター」で利用し、施設の使用電力の2割程度をまかなう予定。

 実証実験は今後1年間ほど継続し、安定して発電するために必要な水量などのデータを収集する。

 同課では「今後、別の市内公共施設等でも小水力発電の導入が可能か検討するデータを集めたい」としている。さらに、浄水管理センターの施設見学コースに小水力発電設備も加え、「小中学生の環境教育や社会見学などを通じて、市民にPRしていきたい」と話した。

http://www.townnews.co.jp/0610/2014/03/13/228855.html

2014/03/12

県の小水力発電試験終了へ、文命用水での「地域電力」実現に一歩/南足柄【カナロコ】

 県が1年前から南足柄市などの農業用水を対象に進めている小水力発電の実証試験が、月内で終了する。足柄平野の豊かな水資源に着目した身近な再生可能エネルギー活用の取り組みは、発電機の浸水トラブルに見舞われながら、事業化の可能性を探った。検証結果は、東日本大震災に伴う東京電力福島第1原発の事故を受けて注目されている「地域電力」の実現に向けた手掛かりとなりそうだ。

 県西地域県政総合センター農政部によると、実証試験は県の「かながわスマートエネルギー構想」の一環。地域特性に応じた再生エネの普及に向けた課題を検証するため、南足柄市班目と開成町金井島の「文命用水」に小水力発電設備を設置、2013年3月にスタートした。

 現場は、酒匂川沿いに広がる足柄平野の稲作農地約800ヘクタールに水を供給する水路。有効落差は約1・3メートルと低いため、垂直に羽根水車を2基配置したタイプ(クロスフロー水車)を選定した。

 かつて「暴れ川」と呼ばれた酒匂川から取水する流量は1秒当たり1・3立方メートルと豊富。発電出力は平均家庭10世帯分に相当する10キロワットに設定した。建設費は約1086万円、維持管理費は約34万円。経費削減のため、水路改修は実施せず、水門に設置した。

 トラブルが確認されたのは昨年6月。4月上旬の豪雨で水位が上昇して発電機が浸水、内部にさびが発生し、発電停止の原因になった。対策として防水カバーで覆い、早期発見できるよう監視カメラも設置した。

 同9月以降は、トラブルもなく稼働は安定化。採算性については、20年間の固定価格買い取り制度を前提として、黒字転換年を17・7年と試算した。

 県の担当者は「農業用水のため、流量変動が大きいことは想定していた。大雨時はそれ以上に急激に増えたようだ。発電機も屋外用を選んだが、耐水性構造が望ましい」と話している。

 県は3月末までに実証試験の結果を報告書にまとめ、小水力発電導入の検討材料にしてもらうために公表する予定。

 今回、専門家や県西地域の自治体関係者らからなる「かながわ農業用水小水力発電技術研究会」を設置して実証試験を評価した。14年度は、全県展開を目指して推進協議会に組織を格上げし、調査研究活動を拡充するという。

http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1403120020/

2014/03/07

秦野の下水処理水を小水力発電に活用/神奈川【カナロコ】

 下水処理施設で大量に放流される処理水を有効活用した小水力発電の実証実験が、秦野市上大槻の市浄水管理センターで近くスタートする。東日本大震災を受けて再生可能エネルギー導入を進める市の取り組みの一環。発電した電力は敷地内の健康増進施設で活用し、市は「環境に優しいエネルギーの地産地消を進めたい」と意気込んでいる。

 同センターは、毎日約3万2千トンの下水を処理する浄水施設。市は2月、消毒処理した後に金目川に流す前の水を利用する流水式の小水力発電装置を消毒棟に設置した。

 市環境保全課によると、小水力発電の導入は市内で初めて。水が装置のある最大落差1・4メートルの場所を通過し、装置内の直径約40センチの水車2基を回すことで、最大約1・8キロワットの電力を生み出す想定だ。年間の発電量は、一般家庭3世帯分に当たる約1万5千キロワット時になる見込み。

 発電した電気は同じ敷地内にあるトレーニングルームや多目的室、和室、保育室などを備えた健康増進施設「市中野健康センター」で利用し、同施設の使用電力の2割程度を賄えると見込んでいる。

 電気工事費などを含めた総事業費は約1450万円。市は今月10日ごろから実証実験を始め、発電できる電力量や経費削減効果などを調べる。さらに、市民が見学できるコースも整備する予定。

 同課の担当者は「実証実験で発電に必要な流量などのデータを収集し、他の公共施設でも小水力発電ができるかどうかを検討していきたい」と話している。

http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1403060037/

2013/10/01

プールで小水力発電 ろ過装置に水車【中日新聞:2013/09/30】

ろ過装置に組み入れた発電システムについて説明する「ショウエイ」の山岸祐太さん=川崎市で 小さな河川や農業用水路で導入が広がる「小水力発電」が、都市部のスポーツクラブでも始まっている。プールとろ過装置を循環する水の流れに着目した珍しい取り組みを取材した。
川崎市のJR新川崎駅近くの商業ビル四、五階にあるスポーツクラブ「NAS新川崎」。一日平均千五百人がジムやプールを利用する。
昨年、五階にある二十五メートルプールと、三階のろ過装置との間を循環する水の流れを活用した小水力発電が始まった。発電システムを開発した同市のろ過装置メーカー「ショウエイ」開発部の山岸祐太さんに、システムを案内してもらった。
クリニックなどが並ぶ三階の、一般客が立ち入らない機械室へ。奥に高さ二メートルほどのろ過装置があり、そこから樹脂製の配管が伸びている。
「この中に小さな水車が三つ入っています」と山岸さんが指さした先には、丸形の機械が三つ並んでいた。発電装置の駆動部だ。プールから送られてき た水の勢いで水車が回り、水車と連結したモーターも回って電力が作られる。出力は約四百五十ワット。水を循環させるポンプを動かす電力の一部を賄ってい る。
ショウエイが発電システムの開発に着手したのは二年半前。「ろ過装置メーカーとして、水流のエネルギーを有効活用できないか、との思いがあった」と山岸さん。発電装置の本体価格は約三百万円。既存のろ過装置に組み込むので、省スペースでの発電が可能だ。

地元川崎市が二〇一一年度から、省エネや創エネの新技術に助成する事業「かわさき環境ショーウィンドウ」を始めたことも開発を後押し。ろ過装置を納入していたNAS新川崎と共同でアイデアを応募し、一二年度のモデル事業に選ばれた。

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 NAS新川崎の受付のテレビ画面には、その時々の発電量が表示され、創エネの「見える化」にも工夫している。(現在はモニター点検中。十月から通 常画面になる)。田口雄一支配人は「プールは国の水質基準を満たすため、必ずろ過が要る。自家発電で創エネできれば、環境に配慮しながらコストダウンも見 込める」と話す。
現在は横浜や長崎などのNAS三店舗でも同様のシステムを採用。発電量は施設によってばらつきがあるが、おおむねポンプが消費する電力の一割を見込んでいる。
モデル事業に選定した川崎市の担当者は「プールのろ過施設に発電装置を組み込んだアイデアは独創的。広く普及してほしい」と期待する。
全国小水力利用推進協議会理事の小林久・茨城大教授(地域資源計画学)も「高層ビル内の循環水を利用した発電は国内でも例があるが、プールでの発電は珍しい。無駄に捨てられていたエネルギーを回収しており、省エネ、創エネの観点から意義深い」と評価する。
(宮本直子)

【補足】
元水力発電メーカー勤務の機械屋さんが、補足情報を公開してくれていましたので、転載いたします。
「ショウエイさんに直接お電話して、発電システムの詳細をお伺いしました。ろ過装置はオーバーフロータンクに落としている系統と、密閉された系統が別々にあり、オーバーフロータンクに落としている系統はプールからの自由落下で発電しているそうです。密閉している方は、従来は適正流量にするためにバルブで絞って損失していたものを、発電機をバルブ(抵抗)の代わりにしてエネルギーを取り出すのと、インバーターでポンプを減速した際に正圧になってしまうので、そのエネルギーを取り出しているそうです」(10/3 16時補足 転載元:http://togetter.com/li/570809

http://www.chunichi.co.jp/article/living/life/CK2013093002000005.html

2013/09/13

神奈川県 砂防えん堤の小水力発電調査【建通新聞:2013/09/12】

神奈川県企業庁は、「砂防えん堤における小水力発電調査」の一般競争入札を公告した。9月17日まで競争参加資格確認申請を受け付ける。入札書の提出は10月2・3日。4日に開札する。
砂防えん堤における小水力発電に取り組む。

http://www.kentsu.co.jp/webnews/html_top/130910400061.html

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