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2013/10/24

新農業ビジネス創出へ研究会 次世代エネ協、モデル目指す 福井【福井新聞:2013/10/21】

 次世代エネルギーを産学官で共同研究する「福井クールアース・次世代エネルギー産業化協議会」は21日、農商工の連携で次世代農業ビジネスを創出する「次世代農業研究会」(仮称)を年内にも設立すると発表した。小水力や太陽光などの自然エネルギーで農業の電力需給をまかなう農村モデルをつくるとともに、農産物の生産性向上と高付加価値化を目指す。

 2008年に発足した同協議会には現在、福井県内外の企業29社と7大学・高専、4研究機関が参加している。国や県の補助金を活用しながら電気自動車(EV)、太陽電池テキスタイル、高効率ヒートポンプなどの研究、事業化に取り組んでいる。

 農業研究会の設立は福井市内で開かれた同協議会の本年度総会で事務局を務める県が提案し、了承された。農業者や農業団体、技術開発に取り組む企業、大学、研究機関、自治体などで構成し、年内の設立を目指す。

 県地域産業・技術振興課によると▽トラクターなど農機具の電動化▽「スマート技術」を活用した地域内の電力制御▽植物工場、大規模園芸団地の開発―などが研究テーマとなる。必要な電力は農村地域の小水力、太陽光、バイオマスなどのエネルギーを活用し、農業にかかる電力の地産地消ができるモデル構築を目指す。

 人工衛星を使った農業環境の監視、農産物の育成促進・制御を新ビジネスにつなげる研究にも取り組む予定だという。

 同課は「農業関係者だけでは難しい技術開発などを商工関係者でサポートし、販路開発までを含めた新ビジネスを創出したい」と意気込んでいる。

 総会ではこのほか、小型EVの普及を見据えた部品の開発などに取り組んでいる「次世代自動車事業化研究会」の参加企業が、11月に都内で開かれる東京モーターショーに出展する準備を進めていることが報告された。高山自動車(本社東京)のブースに県内企業が製作した小型モーター、炭素繊維部材などを搭載した車を展示する予定。

http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/politics/46459.html

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