2015年08月20日09:31
長良川の水環境の保全と利活用をテーマに意見を交わしたパネルディスカッション=岐阜県郡上市八幡町、市総合文化センター
水環境の保全を考える「第5回木曽三川流域自治体サミットin郡上」が19日、岐阜県郡上市八幡町の市総合文化センターで、2日間の日程で始まった。岐阜、愛知、長野県の流域27市町村の首長ら約100人が環境保全、利活用の在り方などを考えた。
流域自治体の連携による水環境保全を目的に、木曽三川上下流の40市町村で構成する「木曽三川流域自治体連携会議」(事務局・名古屋市)が開催。今回は「白山開山1300年記念」と銘打ち、次代へつなぐ持続可能な流域の創造を探った。
開山1300年「命の源 白山の自然と文化」と題した長滝白山神社(郡上市白鳥町)の若宮多門宮司の基調講演に続き、「里川 長良川 水環境の保全と利活用」をテーマにパネルディスカッションを行った。
郡上漁業協同組合の奥村義雄組合長、地元NPO法人の尾藤望さん、平野彰秀さんらが、広葉樹の植林活動、地域の伝統的水文化の継承、小水力発電など長良川上流域の地域での取り組みを紹介。
日置敏明郡上市長が山づくりや下水道整備、農土の流入防止など上流域の自治体としての努力を説明。「水環境を守りながら観光などに生かしていきた い。地域の住民の取り組みも支援していきたい」と述べた。河村たかし名古屋市長が「長良川をはじめ情緒のある木曽三川を残したい。みんなで大事にしよう」 と締めくくった。
20日は2コースに分かれ、郡上市八幡町、同市高鷲町・白鳥町の視察を行う。