2015/07/31
2015/7/31
ダイキン工業は、上水道の水流エネルギーを利用して発電する管水路用マイクロ水力発電システムの実用化に向け、7月30日より福島県相馬市の大野台浄水場内に設けた実証実験施設「大野台小水力発電所」で本格実証運転を開始する。 期間は12月までを予定している。
同システムの開発と実証は、環境省が実施する「CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」に採択されたもので、温室効果ガスの削減と地球温暖化対策の強化を目的とする。
同システムは発電能力にも優れている。設備利用率を70%とした場合、最大発電電力22kWの発電システムの最大年間発電量は、一般家庭38軒分に相当する135MWhとなる。同75kWの発電システムの最大年間発電量は、一般家庭128軒分に相当する460MWhという高い発電能力を発揮する。
大野台浄水場には、最大発電電力が75kWの発電システムと22kWの発電システムを導入し、実証実験を行う。 この実証では、実証場所の最大有効落差、最大流量条件から、発電電力は最大71.4kW、最大年間発電量は一般家庭172軒分に相当する619MWhを見込んでおり、実使用環境における発電能力を検証する。