2015/05/25
2015年05月25日 09時02分
福島第一原発事故を受けて、今も11万人以上が避難生活を続ける福島県では、“ご当地電力”の設立が進んでいる。そんな「福島発・エネルギー革命」の今をリポートする。
⇒【前編】“ご当地電力”で福島が日本のエネルギー拠点になる「会津電力」「飯舘電力」http://nikkan-spa.jp/854472
◆再生可能エネルギーで温泉町の復興を「元気アップつちゆ」
JR福島駅から近い土湯温泉では、16軒あった旅館のうち5軒が廃業した。もともと客足が減っていたところへ、地震で建物が壊れ、原発事故の風評被害で、将来を見通せなくなったためだった。
「このままでは温泉が消滅する」という危機感を抱いた有志らは、’11年末に復興再生協議会を結成。廃業した旅館の跡地を利用し、再生可能エネルギーによる町づくりを進めることにした。豊富な水量を誇る川と温泉を生かし、町の大半の電力を自給する“再エネの町”として生まれ変わる計画だ。
’12年には「株式会社元気アップつちゆ」を設立。出力140kWの小水力発電所を建設し、今年の4月に稼働を始めている。並行して、出力400kWの温泉発電の建設も進め、8月頃には本格稼働の予定だ。
※一部抜粋