ニュース記事の詳細です。

2015/05/21

石川県:県内初の砂防えん堤の水力発電【MRO】

土砂災害を防ぐために設けられている砂防えん堤を活用した水力発電が県内で初めて金沢で始まりました。金沢の山間部、中戸町で始まった平沢川小水力発電事 業は、県が再生可能エネルギー推進計画のひとつとして、砂防堰堤を利用した水力発電の事業者を民間から公募し、実現しました。この事業は電気機械工事など を手掛ける金沢の柿本商会と、土木建築などを行う富山県の新日本コンサルタントの共同で運営することになっていて、5月21日は稼動式が行われました。砂 防えん堤は、大雨が降った時に土や砂が水と一緒に流れ出す土石流災害を防ぐために設置されているもので、一般のダムとは異なり水ではなく、土砂を溜めるこ とを目的としています。水力発電所では、この砂防堰堤に蓄えられた水を17メートル下の発電設備に送り、水の力を使って年間97万キロワットを発電しま す。発電された電力は一般家庭の年間消費量に換算すると、およそ270世帯分に相当し、周辺の中戸町や天池町、辰巳町の家庭で使用されます。砂防えん堤を 利用し民間が運営する水力発電事業は全国でも珍しく、県内では初めての試みとなります。県では、県内の砂防堰堤のうちほかにも水力発電が可能な場所があれ ば、事業の公募を進めるとしています。
2015年05月21日(木)19:47

https://www.mro.co.jp/news/detail.php?cd=3394122

お問い合わせ
候補地点についてのご相談や、「小水力」に関するお問い合わせ、 当サイトへのご連絡は、こちらより承ります。
お問い合わせはこちら