2015/03/20
小水力発電の普及で地域の活性化を目指す「ひおき小水力発電推進協議会」(会長=宮路高光・日置市長)の研修会が10日、日置市伊集院町郡の市中央公民館であった。講演した長野県環境エネルギー課企画幹の田中信一郎さんは「地域の課題を解決するためのワンステップが自然エネルギー」と述べた。
長野県は「環境エネルギー戦略」で環境・経済・地域の3点を柱に自然エネルギーと省エネルギーを進める。同県は資金を域外へ流出させるのではなく、域内投資を呼び込む循環に変えることで地域の活力を生み出すことを重視している。
田中さんは県民の所得が下がる中、化石燃料の国際価格が上がることで光熱費が増え続けていることを示すグラフを指し「国内にとって、誰にもいいことはない」とお金が地域外に出ている現状を説明。地域住民が自然エネルギー発電の設置者になることの重要性を指摘した上で「さまざまな地域の産業が成立する要素の一つとして自然エネルギーを活用するというのが考え方が大事」と述べた。【杣谷健太】