2018/11/16
2018年11月16日掲載
西川町大井沢に小水力発電所が完成し、現地で15日、通電式が行われた。大井沢堰(せき)幹線用水路の落差を利用。東北電力に売電し、町農業施設の維持管理費に充てる。
大井沢堰幹線用水路は生活・農業用水として使用しており、寒河江川支流の見附川が水源。19.22メートルの落差を活用して水車を回す仕組み。
県が2億4500万円を投じて整備し、町が県から譲渡を受けて運用する。年間発電量は27万1千キロワット時。一般家庭86戸分に相当する。年間収入は約1千万円を見込む。
通電式には、県や町の関係者約40人が出席した。主催者を代表し小川一博町長が「大切に守ってきた水路を発電エネルギーとして活用する。地域振興に寄与する施設になるだろう」とあいさつ。代表者が発電機の起動スイッチを押し、発電がスタートした。