2019/02/14
2019年2月14日掲載
秋田県大仙市は2019年度、太田地域にある農業用水路を活用した小水力発電事業をスタートさせる。農業への再生可能エネルギー導入を進める国の事業を活用し、県が建てた発電施設を市が譲り受けて管理運営する。県内では3土地改良区が小水力発電事業を行っているが、市町村による運営は初めて。
発電所は、太田東小学校から約1・2キロ北東で設置工事が進められている。斉内川から南西の農地へ引いている用水路に2・5メートルの落差を設け、流れを利用して発電機に直結した水車を回す。
市によると1秒当たりの水量は1・2トンで、年間の発電量は22世帯分の電力に相当する10万キロワット余りを見込む。整備費は8千万円で、国が半分、残り4分の1ずつを県と市で負担している。県によると近く水車を設置し、市へ発電所を引き渡す。