2014/06/20
高島市北部の百瀬川に計画されている小水力市民発電所の事業概要がまとまった。出力は199キロワットで、年間発電量は168万キロワット時(一般家庭約400世帯分)。企業や団体、一般市民の出資も募り資本金2000万円の事業母体を組織する予定で、来年10月の発電開始を目指して建設へ動き出す。15日に予定地見学会と計画説明会が同市の「マキノ土に学ぶ里研修センター」で開かれる。
計画したのは社団法人「市民エネルギーたかしま」(山村和夫理事長)。同市今津町の箱館山北方の百瀬川上流で取水し、導水管で約2キロ下流に設ける発電所へ送る。落差約85メートルの水力で発電し、水は川へ戻す。計画は昨年、資源エネルギー庁の「再生可能エネルギー発電事業を通じた地域活性化モデル開発支援調査事業」の委託を受けた。
事業概要では、「市民エネルギーたかしま」が関西広域小水力利用推進協議会、小水力電源開発支援協会などと連携し、流量調査や測量、設計を経て、収支や資金計画、経済性評価などをまとめた。山村理事長は「地域住民をはじめ広く市・県民、団体などに事業への参加を願っている」と呼びかけている。
見学会と説明会の参加希望者は15日午後1時、JR湖西線近江中庄駅前に集合。現地見学の後、午後2時から説明会がある。問い合わせは「市民エネルギーたかしま」(0740・22・5852)。【塚原和俊】
http://mainichi.jp/area/shiga/news/20140614ddlk25020555000c.html