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2014/06/06

新城市作手で小水力発電スタート 鳥獣害対策や非常用電源など有効活用【東日新聞】

再生可能エネルギーによる自立・分散型の供給システム実現を図る愛知県新城設楽農林水産事務所(高橋常昭所長)は30日、新城市作手清岳で高里第1地区小水力発電施設引渡式を実施。施設を維持管理する作手村土地改良区(菊地勝昭理事長)に対し目録が贈呈された。

 愛知県は、農業用水を利用した小水力発電の導入を推進。今回、作手地区に県内6カ所目(新城市内では四谷地区に続き2カ所目)の施設が完成し、地元の鳥獣害対策用電気柵や街灯・防犯灯、非常用電源となる地産地消電力の有効活用が期待されている。

 作手地区を南北に流れる古宮川両岸の揚水機場に、工事費220万円で2台設置された発電機は、最大出力3~10㍗らせん式ピコ水力発電装置で、流水の落差を利用して発電。

 発生した電力は、シカ・イノシシなど鳥獣害の防止電気柵用バッテリー充電や揚水機場内照明に利用され、地元農家の農作業維持管理費の省力化も図る。

 新城市では、作手地区を中心に発電所跡地7カ所を含む21カ所が発電適地として報告され、貴重な資源として稼働の期待が高まっている。

 二酸化炭素の排出量が少ない小水力発電は、環境負荷が小さく昼夜・天候に左右されない安定発電が特徴。

 引渡式に出席した穂積亮次市長は「地元地域の新しい活動の拠点として次世代に引き継ぎ、地域産業活性化につなげたい」とした。

http://www.tonichi.net/news/index.php?id=37445

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