2014/05/02
黒部市の宇奈月温泉で開発が進められてきた宇奈月谷小水力発電所が完成し、2日起動式が行われました。
電源開発の街、宇奈月温泉が進める環境にやさしい観光地の姿とは?
お伝えします。
「ここが今日から動き出した宇奈月谷小水力発電所です。この坂を流れ落ちる水がこちらの装置に流れ込み、水車を回して発電します」
宇奈月谷小水力発電所は、宇奈月谷用水を水源に、高低差およそ10メートルの坂を流れ落ちる水流で発電します。
総工費およそ800万円、流れ込む水は1秒間におよそ40リットルで、年間およそ1万5千キロワットの発電が可能です。
これは一般家庭およそ4軒分の1年間の電力に相当します。
発電した電力は、宇奈月の街中を周遊する電気バス「エミュー」の動力などに使います。
愛称は「でんきウォー太郎1号」ゆるキャラフェス黒部のご当地キャラクター・ウォー太郎から命名しました。
宇奈月温泉が電気で町おこしを始めておよそ5年。
小水力発電などに取り組む一方で、街中に電動バスを周遊させ、電気自動車や電動自転車のレンタルも始めています。
町の電力は町でまかなう、いわば電力の地産地消に取り組もうとしています。
でんき宇奈月プロジェクト、大橋聡司代表理事「宇奈月温泉は電源開発で発展してきた歴史を持った電気の町、また大自然の恵み、小水力で得られた電気で電気自動車バスが宇奈月の町を走ることは、宇奈月温泉のエコ・温泉リゾートとして魅力を高めると期待している」
平成24年の宇奈月への入り込み客はおよそ32万人。
宇奈月温泉では新幹線開業の来年までに年間35万人の集客を目指しています。
この取り組みを始めてから、年間300人から400人が宇奈月を視察に訪れていると大橋代表はいいます。
でんき宇奈月プロジェクト大橋聡司代表理事「成果として誰の目から見てもわかる、地域の人がこの取り組みで豊かになることは、これから歩みを進めて行く部分」「可能性は充分ある、手ごたえを感じている」
電力の地産地消を売りに、変わろうとする町。
プロジェクトでは、でんきウォー太郎2号、3号と小水力発電の設置を進めたい考えです。
http://www2.knb.ne.jp/news/20140502_40338.htm
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