2014/03/24
東海北陸の高専七校の学生による「小水力発電アイデアコンテスト」の発表会が二十三日、鯖江市河和田町の河和田コミュニティセンターで開かれ、福井と金沢の両高専が優勝した。福井高専は昨年に続く連覇。
ものづくりを学ぶ高専の学生たちが、地域の川などを使って小水力発電の設計などに取り組むコンテスト。各高専でつくる実行委員会が開催し今年が三回目。今回は鯖江市河和田地区を舞台に学生たちが昨年八月から取り組み、その地形や地域の実情に合った発電装置を設計した。
コンテストでは関係者が各校の発電装置を見た後、発表会が開かれた。福井高専は尾花町の尾花川に水車を設置し、ポンプを動かして川の水をくみ上げる「自動融雪装置」のシステムを発表した。
学生らは、この装置の利用で、冬はくみ上げた水で道の雪を溶かし、夏は打ち水などにも利用できることをアピール。大雨などの増水時の対応を問われると、「せき止め装置を外して水を流すことができる」と対処法も紹介した。
(平林靖博)
◇各賞
優勝 福井、金沢▽市長賞 鈴鹿▽地域貢献賞 福井、岐阜▽地域住民賞 金沢▽学生大賞 金沢▽学生優秀賞 鳥羽▽技術大賞 福井▽アイデア賞 金沢▽技術賞 豊田▽効率賞 (1)福井(2)金沢(3)鈴鹿▽出力賞 福井、金沢、鈴鹿、豊田、富山
http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20140324/CK2014032402000054.html