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2013/08/21

下水処理水で発電【読売新聞:2013/08/19】

<赤磐市とプロペラ会社 来月から実験>

 赤磐市と船舶用プロペラ製造「ナカシマプロペラ」(岡山市東区)などは9月から、下水処理施設の処ナカシマプロペラが開発した小水力発電機(「川本」提供)理水を活用した小水力発電の実証実験を始める。 再生可能エネルギーを利用したまちづくりを模索する市と、小水力発電事業に参入を計画する同社の目的が一致した。実験は2014年2月まで行われる。

実験が行われるのは、赤磐市立川の山陽浄化センター。同センターは市街地などから排出される下水を処理しており、12年度の処理実績は、1日平均4343立方メートル。発電機は浄化処理が終わり、川に放流する処理水が流れる地下水路に設置される。

ナカシマプロペラが開発した発電機は筒形で、中に直径22センチ前後のプロペラが取り付けられている。プロペラは、シャフトで発電機に直結されて おり、筒の中を水が落ちる勢いで回転し発電する。発電能力は、水の落差1メートル、流量が毎秒80〜120リットルの場合、1000ワットだという。同社 は、小水力発電機1基を、家庭用太陽光発電機並みの能力に上げることを目標にしている。

また、実験で発電した電気の利用や、処理水が流れない時の蓄電システム作りは水道施設施工業「川本」(岡山市北区)が担当する。

市と2社は今月、市役所で実証実験に関する協定を締結。赤磐市の友実武則市長は「新たなビジネスモデルになれば」と期待し、ナカシマプロペラの中島基善社長は「水中で動くプロペラは、我が社が得意とする技術」と実験に意欲をみせた。

(2013年8月19日  読売新聞)

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