2018/12/06
2018年12月06日掲載
岐阜県が関市板取の板取川支流に整備を進めていた小水力発電施設「板取川清流発電所」が完成し5日、運転を開始した。
農業用水として利用する同川支流の岩本谷川で24メートルの落差を利用して水車を回し、発電する。最大出力は52キロワットで、年間発電量は一般家庭約120世帯の使用電力量に相当する43・1万キロワット時を想定する。総事業費は3億900万円。
関市が管理運営主体で、地元自治会が実際の管理を担う。発電した電気は電力会社に売る。農業用水を活用する小水力発電所としては県内11施設目で、同市では初。売電による収入は最大で年間約1400万円になる見込みで、施設の管理費や市内の土地改良施設の維持管理費に充てる。
通電式があり、尾関健治市長や尾藤義昭県議会議長、地元関係者らが出席。尾関市長は「東日本大震災以来、自然エネルギーの必要性を実感していた。市も管理に力を尽くしたい」と述べた。続いて出席者がボタンを押し、通電を開始した。