2019/02/24
2019/2/24掲載
兵庫県洲本市内で地域活性化に向けて活動する大学生や住民らが集い、これまでの成果を発表する「洲本市×6大学連携シンポジウム」が23日、同市文化体育館で開かれた。参加者らは活動を通して地域や自らに起きた変化を振り返り、今後の活動のあり方を考えた。
洲本市では2013年から、大学と地域住民とが共同で地域おこしに取り組む「域学連携事業」を実施。小水力発電(九州大など)や地域貢献型ため池太陽光発電(龍谷大)、山道を活用したロングトレールコースづくり(首都大学東京)などを行ってきた。ほかに京都工芸繊維大や京都大、県立大が多様な活動を続ける。シンポは同市などが主催した。
シンポではまず、首都大学東京の野田満助教をコーディネーターに、「なぜ今、ワカモノが洲本市に集うのか」をテーマに住民と学生らがトーク。龍谷大生は自らの活動案を住民に否定された経験を語り、「だめな場合は、はっきり言われた方がありがたい。その後は互いに本気で向き合えるようになる」と力説した。
小水力発電に携わった千草竹原地区の女性は「学生の知識とアイデアで、真っ暗だった集落に明かりがともった。管理に手間はかかるが、学生が手伝ってくれている」と述べた。
その後は、総務省地域力創造アドバイザーの牧慎太郎さんらの基調講演や、「ワカモノと洲本市の連携の先にあるもの」と題したパネル討議も行われた。(渡辺裕司)
https://www.kobe-np.co.jp/news/awaji/201902/0012091601.shtml