2016/06/27
2016年06月27日
小水力発電事業の推進と地域の活性化策を考える、住民対象の勉強会「郡上市自然エネルギー学校」の本年度第1回講座が26日、岐阜県郡上市白鳥町石徹白(いとしろ)で開かれた。本年度は高鷲町向鷲見と大和町上栗巣の2地区が対象で、住民らが適地を探る。
学校は、NPO法人地域再生機構(岐阜市)と郡上市の共催。同機構の副理事長で、石徹白に住みながら小水力発電事業を支える平野彰秀さんが、主に講師を務める。昨年度は同市明宝寒水地区で実施した。
講座には、2地区の住民ら約50人が参加。平野さんは小水力発電の仕組みのほか、石徹白地区のほぼ全戸が出資し、6月1日に稼働した「石徹白番場清流発電所」を紹介。「地域にプラスになる発電所にするため、自治会中心に半年かけて議論し、事業を進めてきた」と振り返った。また、売電収入で新たな農業事業を進める方針であることも説明した。
住民からは、事業主体を農協とするメリットとデメリット、水利権、採算性などの具体的な質問が上がった。
座学後、石徹白で稼働している発電施設を見学した。
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20160627/201606270900_27543.shtml