2015/09/14
2015年9月14日掲載
東北電力(宮城県仙台市)は、台風18号に伴う大雨の影響により河川が増水していることなどから、設備被害の発生・拡大を未然に防止するため、東北6県と新潟県において、9月11日時点で72カ所の同社の水力発電所を停止したと発表した。
同社では、10日10時時点で福島県(31カ所)、新潟県(7カ所)、山形県(1カ所)、宮城県(2カ所)の合計41カ所の水力発電所の運転を停止した。その後、最大で77カ所を停止させたが、一部の発電所ではすでに運転を再開した。
供給力への影響は他社からの受電分を含め、89万kW程度。これまでのところ水力発電所において浸水などによる設備被害は確認されていない。引き続き河川流量の状況を見極めながら、設備の安全が確認された発電所から順次運転を再開する。
なお、小水力発電の停止にともなう11日の供給力は1,237万kWだったが、最大需要は1,020万kWと想定され、21.3%の予備率を確保した。
水力発電所の停止状況(11日 9時現在)
青森県内(合計2カ所、最大出力合計17,300kW)
岩手県内(合計5カ所、最大出力合計17,100kW)
秋田県内(合計2カ所、最大出力合計4,040kW)
宮城県内(合計11カ所、最大出力合計17,820kW)
山形県内(合計4カ所、最大出力合計32,180kW)
福島県内(合計43カ所、最大出力合計652,700kW)
新潟県内(合計5カ所、最大出力合計243,200kW)
復旧済みの発電所(9月11日現在)
名川(ながわ)発電所/山形県鶴岡市
柳津(やないづ)発電所/福島県柳津町
第二沼沢(だいにぬまざわ)発電所/福島県金山町 ※揚水発電所
赤倉(あかくら)発電所/新潟県阿賀町
加治川(かじかわ発電所/新潟県新発田市