2015/06/29
毎日新聞 2015年06月29日 地方版
東吉野村の小水力発電施設「つくばね発電所」の起工式が28日、同村小の建設予定地であり、村民ら約50人が出席した。再生可能エネルギーの重要性が高まるなか、52年前に廃止された水力発電所を復活させようと村民有志が計画した。完成は来年3月の予定。
旧発電所は、1914(大正3)年、地元有力者らが会社を設立して建設。日裏川の水を引き、水路の落差をつくって45キロワットを発電した。大規模発電所の建設で1963(昭和38)年に廃止となり、建物は撤去され、残った水路も壊れていた。
「小水力発電の復活で地域活性化を」と昨年11月、村の有志らが東吉野水力発電会社(森田康照社長)を発足。新発電所は旧発電所跡の隣で、旧水路の再利用などで引水し82キロワットを発電する。売電の利益で村活性化の基金をつくるという。【栗栖健】
http://mainichi.jp/area/nara/news/20150629ddlk29040314000c.html
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