発電所が生まれた背景

山梨県都留市には、平成23年度は2,475人の人々が視察に訪れています。その目的は、都留市が設置している小水力発電「元気くん」を見るためです。

都留市には、2013年5月現在で、元気くん1号、2号、3号が稼働しています。元気くん1号が稼働したのが2006年4月です。都留市は、1,000m級の山々に囲まれ、水に恵まれた地形です。この恵まれた水を使用して、日本で発電が普及する明治時代に家中川(かちゅうがわ)に発電会社が設立され町に電力を供給していました。

そのような歴史的背景を持つ都留市で、2001年頃から「水の力で、地域を盛り上げたい」という思いから市民がマイクロ水力発電による地域活性化に取り組んでいました。このような市民の動きを受けて、都留市は「都留市地域新エネルギービジョン」を策定する中で、水のまち都留のシンボルとして、環境学習や地域活性化のきっかけとなるようにと、「元気くん1号」を建設しました。

「元気くん1号」の建設にあたって都留市が市民から出資を募集したところ、1,700万円の募集(ミニ公募債)に対して約6,000万円の応募が集まり、市民の関心の高さが示されました。「元気くん2号」を建設する際も、公募債を募り、約2,300万円もの応募がありました。

フォトギャラリー

それぞれの画像をクリックすると大きく表示されます

スペック

元気くん1号

発電所名 元気くん1号
河川・用水名 家中川
発電出力 20kW
有効落差 2.0m
使用水量 2.0m3/s
水車型式 開放型下掛け水車
発電機 永久磁石式三相同期発電機
発電開始年月 2006年4月

元気くん2号

発電所名 元気くん2号
河川・用水名 家中川
発電出力 19kW
有効落差 3.5m
使用水量 0.99m3/s
水車型式 開放型上掛け水車
発電機 三相誘導発電機
発電開始年月 2010年5月

元気くん3号

発電所名 元気くん3号
河川・用水名 家中川
発電出力 7.3kW
有効落差 1.0m
使用水量 0.99m3/s
水車型式 開放型らせん水車
発電機 かご型三相発電機
発電開始年月 2012年3月

NextContents|蓼科発電所