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2013/11/15

小水力発電、活用策探る 伊那で「農山村発電シンポジウム」【信州新聞:2013/11/12】

 小水力発電や地域の水資源の可能性を考える「農山村発電シンポジウム」が11日夜、伊那市で開かれた。県内外の約200人が参加。約100年前 に水力発電計画も絡み旧赤穂村(現駒ケ根市)で起きた「赤穂騒擾(そうじょう)事件」などを参考に、東京電力福島第1原発事故後のエネルギー問題や身の回 りの水の価値を考えた。

事件を題材にした「百年の燈火(ともしび)」(展望社)の出版記念を兼ね、伊那市書店組合が企画。著者で、少年期を上伊那郡飯島町で過ごした作家太野祺郎(たのよしろう)さん(79)=東京=が講演した。

太野さんは、地域への電力供給を地元の水を使う村営発電で賄うか、民間に委ねるか―などの対立から騒動に発展した同事件が「忘れ去られている」と指摘。 発電収益を村のために使おうとした村営発電計画は「自治の精神で地域を守る」活動で、「再評価するべきだ」と話した。「地域の特徴を生かした地域発電なら 送電ロス(損失)も少ない」と、電力の地産地消を推進する必要性も訴えた。

県内外で小水力発電に取り組む関係者らが再生可能エネルギーをめぐりパネル討論。九州大大学院の山下輝和・学術研究員(41)は、小水力発電は一部の事 業者が利益を上げるだけではなく、地域での合意形成が不可欠と指摘。「辰野のエジソン」と呼ばれ、小水力発電装置を自作している同郡辰野町の自営業倉沢久 人さん(70)は、装置が稼働する様子をスクリーンで紹介した。
(提供:信濃毎日新聞)

http://www.shinshu-liveon.jp/www/topics/node_258928

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