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2013/09/27

水道施設で小水力発電/丸亀市14年度末稼働目指す【四国新聞:2013/09/25】

 丸亀市は水道施設を利用して、環境に優しいクリーンエネルギーとして注目されている小水力発電事業に乗り出す。同市垂水町の市浄水場内に発電設備を設置し、満濃池から取水している水道用水の水流で発電。国の固定価格買い取り制度を利用して全量を四国電力に売電する予定で、2014年度末の稼働を目指す。

 水道施設を利用した小水力発電事業は香川県内の自治体では初めて。

 同市は満濃池から同浄水場まで約8キロの導水管を敷き、最大で日量1万6千トンの水道用水を取水している。

 同事業では満濃池と浄水場の高低差(約67メートル)を利用。浄水場内の導水管に発電機を取り付け、水流で発電機を回して電気を作る。最大出力は67キロワット、年間発電量は一般家庭120世帯分に相当する42万9千キロワット時を見込んでいる。年間約200トンの二酸化炭素の排出量削減につながるという。

 同市では満濃池土地改良区の同意を得て、8月に国と県に発電用水利権の許可を申請。本年度中に実施設計などを行い、14年度に着工する。市上水道課によると建設費は約1億円で、ランニングコストを含めて運用後8年で投資費用は回収できるとみている。

 同課は「東日本大震災による原発事故以降、再生可能エネルギーに対する関心は高まっている。小水力発電を事業化することで、温室効果ガス排出量の削減や省エネ意識の啓発などに役立てたい」としている。

http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/administration/20130925000143

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