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2017/06/23

“用水路で発電”を低コストに実現、NTNがマイクロ水車を販売へ

2017年6月23日掲載
NTNは用水路に設置できる小水力発電機を7月から販売する。水路をせきとめるなどの大掛かりな工事が必要なく、低コストに設置できるのが特徴のマイクロ水車だ。
[陰山遼将,スマートジャパン]

 NTNは用水路などに設置できる小水力発電機「NTNマイクロ水車」(以下、マイクロ水車)の販売を2017年7月から開始する。既存の用水路に設置しやすく、初期投資を抑えて低コストに小水力発電を行えるのが特徴の発電機だという。
 NTNは新事業として自然エネルギー関連機器の開発を進めており、第一弾として2016年7月から風と太陽光で発電する「ハイブリッド街路灯」の販売を開始した。マイクロ水車はこれに続く第二弾製品。福島県須賀川市の水路で実証実験を行い、改良を重ねてきた。
 発電機は水流を受けて回転するプロペラ水車と発電機で構成する。翼形は60、90、120cmの3種類のモデルを展開する。出力の目安は、90cmのモデルで流速2m/sの場合1kW(キロワット)だ。
 独自開発のプロペラ水車は、先端部分に向かって幅が広がる形状になっており、先端部分はウィングレットと呼ぶ小さな翼がついている。これにより回転による生じる渦(うず)を抑制し、エネルギーロスを低減できるという。このため、水車の回転による水流のよどみが小さくなり、数メートル間隔で複数台設置しても利用できるとしている。

  低コストに設置できるのが強み

 NTNが開発したマイクロ水車の大きな強みとするのが、設置のしやすさだ。一般的な水力発電では、水流に落差をつけるため、水路をせきとめて基礎工事を行う必要があり、一定の初期費用が必要になる。
 一方、NTNのマイクロ水車は既存の水路に対して、工事を行わずに設置できる。まず、本体を支える2本を梁(はり)を、水路をまたぐように取り付ける。この梁は水路左右の基礎部分を挟むようにして固定する仕組みだ。その後、移動式クレーン車で発電機をつるし、2つの梁の間に置くようにして設置する。マイクロ水車1台当たりの重量は130~150kgだ。
 マイクロ水車は系統と接続し、「再生可能エネルギーの固定買取価格制度」で売電することも可能だが、NTNは独立電源用途としてのニーズを見込んでいるという。「例えば農業用水路を利用して発電を行い、一時的にバッテリーに蓄電して害獣防止柵や街灯などの設備に利用するといった用途を想定している」(NTN)。
 国土交通省によれば、日本国内には約40万kmの用水路があり、再生可能エネルギー源としての大きなポテンシャルがある。NTNではマイクロ水車で2025年度までに売上高50億円を目指す方針だ。

http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1706/23/news035.html

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