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2015/10/22

小鷹発電所:小水力発電設備が停止 実証試験中、台風15号接近後から安定的発電できず 原因確定せず究明中 /鹿児島【毎日新聞】

2015年10月22日 地方版
 薩摩川内市などが同市東郷町藤川で実証試験を進めている小水力発電設備が8月の台風15号接近後から安定的に発電できなくなり、停止している。原因につ いて、共同で実証試験に取り組む施工者の日本工営(東京)側は「ある程度推測しているが、まだ確定していない」と究明中だ。
 停止しているのは小鷹(こたか)水力発電所。田海川の流水を利用し、長さ7メートル、直径2・1メートルのらせん水車を回し発電、最大出力は30キロワットだ。日本工営が国からの補助も受け約9000万円かけ施工、今年6月から運転している。
 市などによると、8月25日の台風15号による停電で自動停止。停電が復旧し、導水路から台風によるゴミや土砂を取り除いたり、機器の調整をしたりして も安定した発電ができないという。海外のメーカーに技術員の派遣を要請中で、日本工営側は「今はあくまでも研究開発がテーマなので、これを機に(らせん水 車の技術の)中身を全て吸収したい」としている。
 薩摩川内市の新エネルギー対策課は「この実証試験は国内に導入実績が少ないらせん水車の技術を広めることを目的としている。そのためにもしっかりとした原因究明が重要」としている。【宝満志郎】

http://mainichi.jp/area/kagoshima/news/20151022ddlk46040278000c.html

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