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2015/07/30

小水力発電の最新事例が勢ぞろい 導入促進モデル事業の概要が公開される【環境ビジネス】

2015年7月30日掲載

小水力発電の最新事例が勢ぞろい 導入促進モデル事業の概要が公開される

新エネルギー導入促進協議会(NEPC)は、2013年度と2014年度の小水力発電導入促進モデル事業の実施概要を公表した。

公表された事業の一例は、下記のとおり。

吉野町、ナカシマプロペラによる「吉野町プロペラ式小水力発電実証事業」は、紀の川の秒速1メートルから1.4メートルの水流を利用したもので、プロペラ 式発電装置を開発し、実証事業を実施。プロペラ式発電装置の最大出力は120W(60センチプロペラ装置1基あたり)と、30W(30センチプロペラ装置 1基あたり)。

吉野町に導入されたプロペラ式水車。(左)1号機 60cm二重反転式プロペラ、(中央)2号機 30cmプロペラ、(右)3号機 60cm複合材(CFRP)プロペラ

吉野町に導入されたプロペラ式水車。(左)1号機 60cm二重反転式プロペラ、
(中央)2号機 30cmプロペラ、(右)3号機 60cm複合材(CFRP)プロペラ

協和コンサルタンツによる「相反転方式小水力発電装置と運転管理装置の開発・実証事業」緩やかな勾配の農業用水路で、低落差でも発電可能な相反転方式を採 用した水車発電装置の開発と、実証実験。水田に取水するために農業用水路内の約5センチメートルの堰上け?落差を利用した小水力発電。2種類の水車を用い、出力は計2.56kW。

また、同時に小水力発電事業性評価調査では、宮崎県西臼杵郡日之影川上流 、長野県駒ケ根市新宮川 、那須塩原市内の農業用水路ほか各地の調査結果が公表された。その他の各事業概要の詳細は、NEPCのウェブサイトに掲載されている。

新宮川発電所事業性評価調査(長野県駒ケ根市新宮川)

新宮川発電所事業性評価調査(長野県駒ケ根市新宮川)

「小水力発電導入促進モデル事業」では、小水力発電の導入促進を図るため、試験設備を用いた実用化に向けた実証事業に対して、補助対象経費の2/3以内を補助する。

また、「小水力発電事業性評価調査」では、事業化に向けた事業性評価を実施するために必要不可欠な諸調査、設計および調査結果をもとに事業性の評価までを実施する事業を補助する。補助率は、1件あたり、上限額を500万円とする補対象経費の1/2以内。

 

www.kankyo-business.jp/news/011000.php

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