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2015/01/10

町長に小学生が提言 上富田町で子ども議会【紀伊民報】

和歌山県上富田町の小学生が小出隆道町長らに直接町の考えを聞く「子ども議会」が10日、同町朝来の町役場議場であった。よりよい町にするためにはどうすべきか。10人の児童が質問や要望をした。
町青少年育成町民会議の主催で、13回目。毎年、町内5小学校の6年生12人が参加している。今年は朝来小の新田蒼心君が議長を、吉田衣梨花さんが副議長を務めた。
生馬小の森口琉成君は、自分たちで掃除をしている学校横のトイレにごみが捨てられている時があると指摘し、よい方法はないかと質問。職員は、ポスターの言葉を皆で工夫するなどいろんな方法を検討したいと答えた。
町を活性化させるために名所となるような建物を造れないかと質問したのは、岩田小の雑賀悠月さん。職員は、町のお金の状況から「非常に厳しい」と答え、このほど建築工事を始めた高速道路沿いの休憩施設を紹介。町の特産品を販売できるようにしたいと話した。
市ノ瀬小の松谷和君は、ペットボトルのキャップを集めてワクチンに換え、途上国の子どもに使ってもらう「エコキャップ運動」を取り上げた。運動を広げ、 資源や支え合いの大切さを町から発信してほしいと求めた。職員は、回収ボックスを増やすことも考えたいと話し、今後も運動を続けていくと答えた。
岡小の深見明加さんは、自然エネルギーの活用を提案。各校に太陽光パネルを付けたり、富田川の水で小水力発電に取り組んだりできないかと質問した。町側 は、校舎の造りから多くのパネルは付けられず、小水力発電も維持管理が大変で全国的にも取り組みは進んでいないという現状を説明。電気の使用量を少なくす る工夫をみんなで考えてほしいと話した。
朝来小の中井頌悟君は、障害のある人やお年寄りのためにバリアフリー化を進められないかと提案した。町側は「建物では取り組みを進めているところ」とし、困った人がいれば助けるという優しい心を持ってほしいと述べた。
朝来小の尾崎由依さんは、信号機や点字ブロックを増やすことなどで皆が住みやすい町になるのではと提案。市ノ瀬小の三浦妃那さんは「富田川の自然を生かした体験活動はどうか」と語った。生馬小の田上凛さんは、校区内にある「田んぼの学校」のウッドデッキの修理を求めた。
岩田小の大江幸志朗君は、お年寄りが安全に移動できるよう、バスの本数を増やしたり料金を下げたりできないかを聞いた。岡小の冨田晴輝君は、防災行政無線から流れる「お帰り放送」を「夕暮れに合わせた時間にしてほしい」と提案した。

【保護者や教員が見守る中、大きな声で質問する児童(10日、和歌山県上富田町朝来の町役場議場で)】

http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=287175

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